庭造りの想い

庭屋一如 建物とお庭の空間を永く楽しむ

古くから「庭屋一如」という言葉があります。言葉の通りお庭だけ、建物だけという事は成立せず二つを一体として考えなければなりません。建物に合わせた庭づくりをする事で、更にお互いの魅力を引き出せると思っております。建物と違いお庭は「小さな自然空間」ですので、風にそよぐ葉や色とりどりの花や実・紅葉など四季の変化や成長を感じさせてくれます。植物がある事で鳥やチョウなども集まり、小さい生態系が生まれます。木の1本でも構造物に寄り添う事で印象も柔らかく、年月による変化も楽しませてくれます。また、樹木は長命であるので、親子何代にも渡って一緒に育てていく事も可能で記念や思い出になります。

庭づくりの際には、充分にお客様の要望をお聞きして建物の雰囲気に合わせて設計致します。また、樹木や草花には適した環境や相性があります。知識のない人などが庭づくりをしますと、植栽直後では綺麗に見えても数年後には枯れたり害虫の発生に繋がったり致します。本来、お庭は生きている樹木の成長を見越し、植栽の数年先に風景に馴染むように計画致します。庭は作って終わりではなく、植物の成長を楽しみ、変化していく物です。樹木医の資格を持った者もおりますので、今後の成長も含めてご提案致します。

当社は昭和38年に創業し、先代は金沢市より伝統的な職人の技の保存などに尽力した人に贈られる「匠の技顕功賞」も受賞するなど、伝統と技術の継承を行っております。今の代表は、一定の技術力を持った職人の更に高度な技術向上を目的とした、「公益社団法人 金沢職人大学校」でも研鑽を行い、現在では失われつつある職人の技術を継承しています。

長年、多数の民間工事・公共工事を行う事で、お客様の要望・建物に合わせた庭づくりを行えると思っております。